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NASA、有人火星探査を支援する「Moon to Mars」の拠点を設立
2023.04.03 14:02
米航空宇宙局(NASA)は現地時間3月30日、火星の有人探査を支援するオフィス「Moon to Mars Program Office」を設立した。
NASAは現在、月とその周辺に恒久的な人類の活動拠点を確立しようとしている。また「Gateway」と呼ばれる、月周辺の小型宇宙ステーションも建設する予定だ。これらはArtemis計画として推進されている。
Moon to Mars Program Officeでは、月でのArtemis計画で得られた知見を活用し、火星への有人ミッションに利用しようというものだ。具体的にはハードウェア開発、ミッション統合、リスク管理機能などが想定されている。
NASA関係者は、「Moon to Mars Program Officeの対象は深宇宙探査で利用するロケット、Orion宇宙船、支援地上システム、有人着陸システム、宇宙服、Gatewayなどが含まれ、火星の長期開発に関する計画と分析も行われる」と述べている。