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Solafune、衛星データ向け「Generative AI」を開発–米Microsoftと協業
2023.02.14 08:00
Solafune(沖縄県沖縄市)は2月13日、米Microsoftが提供するスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」の支援を受け、衛星データ向けの「Generative AI」の開発を開始すると発表した。
Microsoft for Startupsは、新しい顧客やチャネルパートナーとスタートアップを結び付け、グローバルなエコシステムを作り上げることを目的としたスタートアップ向けの支援プログラム。現在、世界140カ国以上で展開されているという。
同プログラムに採択された企業はIaaS/PaaS「Micrsoft Azure」やオープンソースレポジトリ「Github」をはじめとするテクノロジーのサポートに加え、Microsoftのパートナーネットワークを活用した、事業拡大に適した専用のリソースが提供される。
Solafuneによると近年、人工衛星が取得する地球観測データ(衛星データ)がビジネス利用されることが増えていることから、衛星データ解析技術の需要が高まっているという。
しかし、人工知能(AI)を活用した解析技術の開発には、多くのデータが必要となるが、衛星データの取得コストが高いことと、データのライセンスに関連する制限が多いことが、衛星データを活用したAI解析の発展で高いハードルとなっている。
そこで両社は、衛星データや航空写真のような上空から地上を撮影した画像を生成する「Generative AI」の開発に着手した。低コストかつ、ライセンスフリーの衛星データをAPIとして提供することで、衛星データ解析AIの開発ハードルを下げることを目指す。
将来的には、AI開発の学習用データとしてだけではなく、クリエイティブなAIのアウトプットを通して、都市開発や建築などの分野での活用も期待できるという。
Generative AIは、機械学習を活用して既存のデータセットから新しい画像や動画、テキストなどを生成できる技術。