ニュース
Busek、OneWeb向けスラスターの生産を増強
2023.02.08 16:55
衛星スラスター(推進装置)を開発する米Busekは、衛星インターネット「OneWeb」向けの生産を増強している。
OneWebは地球低軌道(LEO)に多数の衛星を展開することで、高速かつ低遅延なインターネットサービスを提供している。ロシアによるウクライナへの侵攻をうけ、現在はインド宇宙研究機関(ISRO)やSpaceX(スペースX)による打ち上げが実施されている。
OneWebの衛星はこれまで、ロシアのサプライヤーことEDB FakelとBusekからスラスターを提供されていた。しかし欧米による制裁によりEDB Fakelのスラスターの調達が難しくなった現在は、Busekのスラスター「BHT-350」のみを搭載。軌道の上昇、位置保持、衝突回避、ミッション終了時の軌道離脱などに利用している。
BusekのVlad Hruby(ヴラド・フルビー)社長は声明で、「注文から数カ月以内に2桁のスラスターを納入するため、製造とサプライチェーンを強化した。我々は毎月20以上のスラスターを生産している」と語っている。