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Synspective、小型SAR衛星「StriX-1」で画像取得に成功–同社初の商用実証機

2022.12.27 17:14

飯塚直

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 小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するとともに衛星データ解析によるソリューションを提供するSynspective(東京都江東区)は12月27日、9月に打ち上げた自社3機目の小型SAR衛星「StriX-1」の画像取得に成功したと発表した。

 StriX-1は、同社初の商用実証機。9月16日にニュージーランドのマヒア半島にある発射場からRocket Labのロケット「Electron」で打ち上げられ、予定通りの軌道(太陽同期軌道、高度561km)へと投入されている。12月12日午後7時30分頃イタリアのベネチアとその潟を撮像した。

ストリップマップモードで撮影されたベネチア(出典:Synspective)
ストリップマップモードで撮影されたベネチア(出典:Synspective)

 技術実証機「StriX-α」と「StriX-β」に引き続き、初の商用実証機であるStriX-1が無事に軌道投入からデータ取得に成功したことで、コンステレーション(衛星群)構築だけでなく、事業拡大に向けて大きく前進できるとしている。

 今回の画像取得成功を追い風に、社会や顧客の課題やニーズに則したSAR衛星データの提供のほか、インフラ開発や災害対策など多方面で衛星データを使ったソリューションの充実に尽力するとしている。

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