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NASAのOrion宇宙船、月上空でのフライバイを完了し地球に帰還へ

2022.12.08 09:05

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の「Orion」宇宙船は12月5日に月上空でエンジン燃焼を実施し、地球への帰路へとついた。

出典:NASA TV

 OrionはNASAの月探査ミッション「Artemis I」として、「Space Launch System(SLS)」ロケットにより11月16日に打ち上げられた。11月25日には月周回軌道へと遷移し、12月1日には同軌道を離脱するエンジン燃焼に成功していた。

 Orionは12月5日に月から79マイル(約128km)上空にて、207秒間のエンジン燃焼を実施。OrionミッションのマネージャーををつとめるJudd Frieling氏は、「Orionに課せられたミッションはすべてやり遂げられた」と述べている。

 Orionは「Apollo 13(アポロ13号)」が打ち立てた飛行記録を打ち破り、さらに「Artemis」ミッションとして初めて月の裏側から「地球の出」を観測するなど、さまざまな偉業を達成している。また以前には通信障害と電力システムの異常が発生したが、どちらの問題も解決済みだ。

 Orionは12月11日にカリフォルニア沖の太平洋に着水し、ミッションを終える予定となっている。

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