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「打ち上げ失敗」でOrion宇宙船はどうなる？–脱出システムの動作映像をNASAが公開

　米航空宇宙局（NASA）の「Orion（オリオン）」宇宙船を製造するLockheed Martin（ロッキード・マーティン）は、同宇宙船の打ち上げ失敗時の緊急脱出システム（LAS：Launch Abort System）が動作する様子を公開した。

　Orionは無人の月探査計画「Artemis I」として、「Space Launch System（SLS）」ロケットにより11月に打ち上げられた。2024年に実施される次回のミッション「Artemis II」では、宇宙飛行士を搭乗させて月を周回する予定だ。

Bruh.

This one is the most movie-like video from the @NASAArtemis launch yet. 🤯

Watch the Launch Abort System, designed and built by our engineers, jettison from inside @NASA_Orion! pic.twitter.com/g8wyjswLzu

— Lockheed Martin Space (@LMSpace) December 2, 2022

　11月16日に実施された緊急脱出システムのテストの動画では、打ち上げ中止システムが宇宙船をロケットから分離させる様子が確認できる。NASAによると、このシステムは26頭の象を地面から持ち上げるほどの推力を発生するという。

　緊急脱出システムは、打ち上げにおける緊急時に宇宙飛行士をSLSから安全に分離させるために搭載されている。Orionが宇宙空間に到達すると、重量軽減のためにやはり宇宙に投棄される。

　Orionは12月11日に、カリフォルニア沖の太平洋へと落下する予定だ。