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Artemis IのOrion宇宙船、月軌道離れ地球に帰還へ
2022.12.02 16:51
米航空宇宙局(NASA)の「Orion(オリオン)」宇宙船が米国時間12月1日、月周回軌道を脱出するエンジン燃焼に成功した。
OrionはNASAの大型ロケット「Space Launch System(SLS)」により11月に打ち上げられ、同月29日には月周回軌道へと突入。すでに地球から最も遠い地点を通過し、ミッションの中間地点も無事経過している。
Orionは地球へと帰還するために、1分45秒間の軌道離脱燃焼を実施。今後は10日かけて地球へと向かい、12月11日にカリフォルニア沖の太平洋へと着水する予定だ。NASAとアメリカ海軍は、Orionの回収作業のための訓練をすでに開始している。
「Artemis」プログラムでは、10年後までに月の南極付近に持続可能な有人月面基地を設置することを目標としている。2024年に実施されるミッション「Artemis 2」では、宇宙飛行士を月周回軌道に投入する。その次の「Artemis 3」では、宇宙飛行士を月へと降り立たせる予定だ。