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米NASAの宇宙船「オリオン」、月から130キロに最接近
2022.11.22 11:22
米航空宇宙局(NASA)の宇宙船「オリオン」が米国時間の21日、月に最接近して上空約130キロの距離を通過した。人類を再び月に送り込むことを目指すNASAの「アルテミス計画」にとって、記念すべき瞬間だった。
オリオンは人が乗ることを想定しているが、アルテミス計画の第1弾となる今回はマネキンのみを搭載した。オリオンは月の反対側を回って6万4000キロ以上飛行する見通しで、有人用の宇宙船としてはこれまでで最も遠くまで到達する。
アルテミス計画では、史上初めて宇宙飛行士を常駐させる月面基地の確立を目指し、将来的に火星へ到達するための道筋とする計画。
オリオンは16日、ロケット「SLS」に搭載して打ち上げられ、25日半かけて月の周りを回る予定。月に最接近した後は、月が地球の周りを周回する方向とは逆行する軌道に入る。
地球には12月11日に帰還して、米カリフォルニア州サンディエゴ沖の太平洋に着水を予定している。
(この記事はCNN.co.jpからの転載です)