ニュース

地球外生命体との交信用プロトコル、35年ぶり刷新へ

2022.11.08 18:39

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 政策専門家と科学者のチームが35年ぶりに、新たにエイリアン(地球外生命体)との交信用の「プロトコル(規格)」を制作する。

出典:SETI Institute

 これまでの地球外生命体との交信用プロトコルは、1989年に地球外知的生命体探査(SETI:セティ)のコミュニティによって制定されたものである。同プロトコルは10年以上前に改訂されたが、地球外生命体とのコミュニケーションへの国際的な対応については曖昧で、むしろ一般市民やより広い科学界と新たな発見を共有することに重点が当てられていた。

 SETI検出ハブのコーディネーターをつとめるJohn Elliot(ジョン・エリオット)氏によれば、新しいプロトコルは「宇宙人との遭遇の可能性が人類に与える影響について考えるだけでなく、我々がどのように対応すべきかに焦点を当てている」という。

 新しいSETI検出ハブは、宇宙人にメッセージを送ることに焦点を当てるのではなく、宇宙生命体から送られてくる可能性のある信号をスキャンし、その信号に意味を持たせるための枠組みを開発するものである。

 Elliot氏は、「地球外生命体との遭遇は、早ければ明日にも現実のものとなるかもしれない。これに対して科学や社会、政治が無策でいることはできない」と述べている。

Related Articles