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欧州の火星探査計画、独自着陸船を開発へ

2022.10.25 08:00

塚本直樹

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 欧州宇宙機関(ESA)とロシアが進めてきた火星探査プログラム「ExoMars」にて、ロシアが担当していた着陸船の開発を欧州が独自で進める見通しとなった。

 ExoMarsでは、欧州が開発する探査機「Rosalind Franklin」を2022年後半に打ち上げ、2023年に火星へと着陸させる予定だった。しかしロシアによるウクライナへの侵攻により、打ち上げ計画は延期されている。また打ち上げにも、ロシア製ロケット「Proton-M」の利用が予定されていた。

 ESAは独自開発の着陸船を開発するための資金提供を、加盟国に要請する。現時点では2028年のExoMarsの火星への打ち上げを目標に、欧州が開発する新型の突入・降下モジュールを注文する計画だ。

 ExoMarsは2030年に、火星北部のOxia Planum盆地に着陸することが検討されている。この盆地は過去に水が存在したことと、生命の痕跡が存在する可能性があることから選定された。

(出典:ESA/ATG medialab)

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