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小型ロケット開発の英Skyrora、1回目の軌道打ち上げミッションは失敗

2022.10.14 16:05

塚本直樹

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 宇宙開発企業のSkyroraは現地時間10月8日、小型ロケット「Skylark L」の打ち上げを実施した。ロケットは離昇したものの、軌道への到達は失敗した。

 Skyroraは英スコットランドのエディンバラを拠点とする宇宙開発企業で、全長は11mとなり、高度125kmへの到達能力がある。同社はSkylark Lのほかにもより大型なロケット「Skyrora XL」の開発をすすめている。Skyrora XLは8月にエンジン点火テストを実施しており、2023年の打ち上げを予定している。

 アイスランドの射場から実施されたSkylark Lの打ち上げでは、ロケットは目標の高度に達することなく、海岸から500mの海上へと落下した。現時点では、人や野生動物への被害は報告されていない。

 SkyroraにてCEOを務めるLee Rosen氏は、「設計や製造、試験の準備は万全であっても、残念ながら異常は起こるものだ」と語っている。一方で、ロケットと運用施設をわずか1カ月でコンテナ輸送し、打ち上げをおこなうという目標は達成した。

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