Space BD、大分県の宇宙ビジネス人材育成講座で共創

2022.10.11 12:21

　Space BD（東京都中央区）は、大分県の「宇宙ビジネス人材育成講座事業」を受託し、その取り組みを7月から開始していると発表した。10月7日に発表した。

　同事業は、大分県での次世代の宇宙ビジネスを担う人材育成が目的。大分県は、アメリカの人工衛星打ち上げ企業Virgin Orbitと、国東（くにさき）市にある大分空港をスペースポート（宇宙港）として活用することを目指すパートナーシップを4月に発表している。

　同県によると、県内ではビジネスとしての宇宙に対する期待感が高まっていることから、この機運をさらに高めていくため、宇宙分野でビジネス創出を牽引していける人材の育成と獲得が重要なテーマとして捉え、人材育成講座の開講を決定した。

　人材育成講座を通じてSpace BDは、大分県内の企業従事者や大学生などに対して、同社が使用権を有する国際宇宙ステーション（ISS）の実験装置を活用したビジネス創造ワークショップを主コンテンツとした、宇宙ビジネスに関する講座を企画、提供している。

　同講座は、前期と後期の2回に分かれており、既に実施した前期（7月26～28日）の講座では、宇宙ビジネスの概観や具体的な事例についてさまざまなゲスト講師を迎え、ワークショップではチーム別でISSの実験装置を活用したビジネスアイデアを検討した。

　11月9～11日に予定している後期では、ビジネスアイデアのプレゼン審査会を開催する予定。優勝チームのアイデアについては、同社がISSへの打ち上げを支援していくという。

　同社は、参加者に“一人称”で宇宙に携わる機会を与え、宇宙のフィールドにおけるビジネス創出を体験してもらうことで、引き続き宇宙を切り口とした日本各地の地方創生に取り組んでいくとしている。

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