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Fireflyの小型ロケット「Alpha」、初の軌道到達に成功–衛星も投入
2022.10.03 17:58
小型ロケットを開発している米Firefly Aerospaceは米国時間10月1日、「Alpha」ロケットの初となる軌道打ち上げに成功した。
Fireflyはテキサス州オースティンを拠点とする宇宙関連企業で、小型ロケットのAlphaやロケットエンジン、宇宙船などを開発している。Alphaは全長29mの2段式液体燃料ロケットで、地球低軌道(LEO)に1000kgのペイロードが投入可能。2021年9月に行われた初打ち上げは、失敗に終わっている。
10月1日に実施された打ち上げミッション「Alpha Flight 2:To The Black」は、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から実施。予定通りにロケットの第2段は打ち上げから約2分半後に分離し、ロケット上段も5分後にトランスファー軌道に投入された。
ロケットに搭載されていたのは3機の小型ペイロードで、そのうちの一つ「Serenity」は非営利団体(NPO)「Teachers in Space」が開発したものだ。
米国航空宇宙局(NASA)が開発した「TechEdSat-15」は、衛星が軌道を離れるためのブレーキ技術を検証する。NPOのLibre Space Foundationが開発した「PicoBus」は、通信とリモートセンシングの技術をテストする。