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ブリヂストン、テレダイン主導の月面探査車の開発チームに参画へ

2022.09.20 15:09

飯塚直

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 ブリヂストンは9月18日、Teledyne Brown Engineering(テレダイン・ブラウン・エンジニアリング)が主導する有人月面探査車の開発チームに参画すると発表した。

 同開発プロジェクトは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の有人月面探査車(Lunar Terrain Vehicle:LTV)への採用を見据えたものになるという。

 同社によると、NASAの宇宙開発ミッションには、月面の未踏の地を航行する有人の自動運転車が必要となる。LTVには月面の激しい温度変化など、過酷な環境下でも長期に渡って宇宙飛行士の移動と探索を支えることが求められている。

 こうした要求に応えるため、Teledyne Brown Engineeringは、それぞれの業界をリードする北米日産、シエラ・スペース、テクストロンと同社を加え、強固なチームを結成した。同社は、同チームにおいて、NASAの月面探査車プログラム向けのタイヤ開発を担当する。

 同社では、1931年の創業以来、タイヤに関する幅広い知見があり、この国際的なパートナーシップはNASA、さらに月面探査ミッションへの強い貢献を約束するものだと説明する。

 なお、同社は2019年に新たな挑戦として、有人の月面探査車での使用を想定したタイヤの研究開発を開始。岩や砂に覆われ、激しい温度変化や放射線にさらされる過酷な月面の環境においても、世界の道を知っている同社の「接地を極める」技術を活用。長期にわたって安全に機能するタイヤを目指し、金属製のエアレスタイヤのコンセプトモデルの開発と検証を進めている。

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