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火星ヘリコプター「Ingenuity」、古代デルタ地帯に–97mを56秒で飛行

2022.09.13 08:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査ヘリコプター「Ingenuity(インジェニュイティ)」は9月6日、古代河川デルタへと向かう初の短距離を飛行した。

 Ingenuityは火星探査機「Perseverance」に搭載された、二重反転式ローターを搭載した探査機だ。地球と比べて重力が3分の1、大気密度が100分の1しかない火星で飛行技術の実証実験を進めている

 31回目の飛行となる今回のミッションでは、火星の地表を97m飛行。飛行時間は約56秒で、干上がった川だと推測されているデルタの残骸に向かって、飛行した。

 Ingenuityの母機となるPerseveranceは、火星に存在していた生命の可能性を探すために、岩石サンプルを収集している。IngenuityはPerseveranceが将来走行するための最適なルートとサンプルを調査する。

 Ingenuityの今回の飛行は、8月20日の33秒間の飛行以来のものだった。

Ingenuityが撮影した火星の地表(出典:NASA/JPL-Caltech)
Ingenuityが撮影した火星の地表(出典:NASA/JPL-Caltech)

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