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大西卓哉宇宙飛行士が5カ月ぶりに地球に帰還–「体がベッドにめり込んでいるように感じる」

2025.08.10 08:14

UchuBizスタッフ

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 JAXAの大西卓哉宇宙飛行士らが搭乗する「Crew-10」が、日本時間8月10日午前0時33分に米国カリフォルニア州サンディエゴ沖に着水した。2025年3月から約5カ月ぶりに、国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還した。

 ISSから離脱後、Crew-10は大気圏に再突入。その後パラシュートで降下速度を緩め、ゆっくりと海面に着水した。Crew-10は、海上から回収船のクレーンで引き揚げられ、大西氏は3番目に宇宙船から降りた。

海上に着水した瞬間のCrew-10(Image by NASA/Keegan Barber)
退出直後、地上スタッフに手を振る大西宇宙飛行士(Image by NASA/Keegan Barber)

 大西氏は同日午前5時23分にXを更新。「無事帰ってきました。 船からヘリコプターで近くの空港に移動して、医学研究のデータ取りを行いました。 ベッドに横になっていると、自分の体がベッドにめり込んでいるように感じます」と報告した。

 大西氏は2016年以来2度目のISS長期滞在で、日本人として若田光一氏、星出彰彦氏に続く3人目のISS船長を務めた。ISSでは「細胞の重力センシング機構の解明」など、微小重力環境を生かしたさまざまな実験に取り組んだ。また、JAXA宇宙飛行士の同期である油井亀美也氏との再会も話題となった。

ISS内で再会した油井飛行士と大西飛行士(油井氏のXより)

 

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