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スペースX、「スターシップ」の商業火星飛行で初契約–イタリア宇宙機関の実験装置を輸送へ

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　米Space Exploration Technologies（SpaceX、スペースX）は次世代ロケット「Starship」（スターシップ）でイタリア宇宙機関の実験装置を火星まで運ぶ。Starshipにとって初の商業火星飛行になる。米国時間8月7日に明らかになった。

　イタリア宇宙庁（Italian Space Agency：ISA、Agenzia Spaziale Italiana：ASI）とSpaceXが契約した。ASIによれば、火星まで運ぶ貨物（ペイロード）には植物育成実験、気象観測ステーション、放射線センサーなどが含まれる。その目的は、Starshipが地球から火星に向かい、その後に地球に帰還する6カ月間で、さまざまな科学データを収集することだという。

　SpaceXのプレジデントで最高執行責任者（COO）であるGwynne Shotwell（グウィン・ショットウェル）氏は「SpaceXは赤い惑星へのStarshipによるサービスを提供する。この史上初の合意について、ASIと協力できることを嬉しく思う」とX（旧Twitter）で述べている。

Get on board! We are going to Mars! SpaceX is now offering Starship services to the red planet.

We’re excited to work with the Italian Space Agency on this first-of-its-kind agreement. More to come https://t.co/nmAw6PK8lO

— Gwynne Shotwell (@Gwynne_Shotwell) August 7, 2025

　SpaceXの創業者で最高経営責任者（CEO）であるElon Musk（イーロン・マスク）氏は、火星への人類移住を実現するためにStarshipを開発している。しかし、現時点ではまだ、地球周回軌道にさえ到達していない。

　SpaceXは現在、Starshipの10回目の試験飛行に向けて準備を進めている。Musk氏によれば、今月中に打ち上げられる予定だ。

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ASI発表
Gwynne Shotwell氏公式Xアカウント投稿
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