ニュース

スカイローラ、英国での打ち上げライセンス取得–英ロケットメーカーとして初

2025.08.06 15:41

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 英Skyrora(スカイローラ)は現地時間8月5日、英国のロケットメーカーとして初めて、英民間航空局(CAA)からの打ち上げライセンスを取得した。

 これによりSkyroraは、スコットランド北部のシェトランド諸島にあるSaxaVord Spaceport(サクサフォード宇宙港、旧シェトランド宇宙センター)から、同社の準軌道(サブオービタル)ロケット「Skylark L」(スカイラークL)を打ち上げることが可能になる。同社のDerek Harris(デレク・ハリス)事業開発責任者によれば、早ければ2026年5月にも打ち上げる可能性があるという。

 ドイツのRocket Factory Augsburg(ロケット・ファクトリー・アウクスブルク、RFA)と英Orbital Express Launch(Orbex、オーベックス)もサクサフォードで打ち上げ事業の準備を進めているが、CAAから打ち上げライセンスを取得できたのはRFAのみだ。

 Skylark Lの初打ち上げは失敗に終わったが、Skylark Lを改良したロケット「Skyrora XL」(スカイローラXL)で貨物(ペイロード)を軌道に送り込む計画となっている(Skylark Lは、Skyrora XLのサブシステムを検証することが目的であり、Skylark LはSkyrora XLのプロトタイプとも言える)。

 Skyrora XLは全長約23mの3段式ロケットで、315kgのペイロードを太陽同期軌道(SSO)に投入できる能力を持つ。すべてが順調に進めば、Skyrora XLは早ければ2026年第4四半期(10〜12月)にも打ち上げられる可能性がある。

(出典:Skyrora)
(出典:Skyrora)

関連情報
Skyroraプレスリリース
Payload

Related Articles