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スカイゲート、防衛領域でのオープンイノベーションハブ始動–企業の参加を募集

2025.08.04 12:00

UchuBizスタッフ

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 スカイゲートテクノロジズ(東京都渋谷区)は防衛領域でのオープンイノベーションハブ「DAIJA」を始動させる。8月4日に発表した。

 DAIJA(Defense Advanced Innovation for Japan)は、防衛省や自衛隊が抱える複雑化する課題に対して、民間企業が所有する先端技術を結集して、持続可能な安全保障基盤の構築とデュアルユース(軍民両用)のソリューションの創出を目的としている。

 地政学リスクの高まりや経済安全保障の伸展に加えて、AI(人工知能)や量子、宇宙、電磁波といった技術領域での急速な発展を背景に、安全保障環境はこれまでにない複雑性を帯びていると同社は解説。こうした状況下で防衛省や自衛隊でも、新たな技術導入や迅速な意思決定プロセスが求められているという。一方で現行の防衛産業構造には、以下のようないくつかの大きな課題が存在していると主張する。

  • 顧客が限定された市場構造:顧客が防衛省に限定され、需要の多様性や安定性が確保しづらく、事業のスケーラビリティや持続的な製品・事業開発へのインセンティブが弱い
  • 参入障壁の高さ:入札制度や防衛特有の知見が必要とされ、新規参入が困難
  • 人的・技術的なギャップ:スタートアップや研究機関が持つ先端技術と防衛ニーズが結びつく機会が限られている

 こうした状況についてスカイゲートは防衛領域では「技術はあるのに届かない」「連携したくても仕組みがない」という双方のミスマッチが続いていると表現している。

 同社はDAIJAについて、民間の大企業やスタートアップ、研究機関などと防衛省が安全保障課題の解決とデュアルユースソリューションの創出をともに目指すオープンイノベーションハブと説明。防衛省や自衛隊が抱える課題と民間企業が所有するソリューションのマッチング、具体的なプロジェクトの形成から実証、事業化までを一気通貫で推進することを目指すという。

 DAIJAは、2025年末の本格提供開始に向けてすでに複数の企業や団体との協議を進めているが、今回防衛産業に関心を持つ企業や団体の募集を開始した。防衛テックの新興や次世代の防衛産業をともに築くため、参加を待っていると説明している。

(出典:スカイゲート)
(出典:スカイゲート)

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スカイゲート プレスリリース
DAIJA

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