ニュース

JAXAベンチャーのPenetrator、社名を「WHERE」に変更–プロダクトに統一

2025.08.01 18:00

UchuBizスタッフ

facebook X(旧Twitter) line

 JAXAベンチャーPenetrator(東京都文京区)は8月1日に社名を「WHERE」に変更した。同社が開発、提供する不動産取引支援SaaS「WHERE」にあわせた。コーポレートサイトもリニューアルした。

 同社は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が研究していた月探査機「Penetrator」にインスピレーションを受けた創業したという。「未知に挑み、道なき領域を切り拓く」という惑星探査の精神は、今も同社の中核にあり、会社の2040年ビジョンである「火星に不動産価値を刻む」に続いていくとしている。

 社名をプロダクトと同じWHEREにすることで、宇宙的な視点を持ちながら、地球に広がる「見えない99%」の不動産オフマーケットにフォーカスしていく決意と説明している。

 新たなコーポレートサイトでは「Go to the 99%」というメッセージを前面に掲げている。これまでごく一部の不動産しかマーケットに出てこなかった現状を変革し、よりオープンで付加価値の高い不動産市場をつくるという思いを込めているという。

 同社によると、日本国内には、コンビニの店舗数の2倍となる、約12万社の宅地建物取引業者が存在すると説明。不動産の仕入れ(物上げ業務)では、直接、売主と貸主などの不動産所有者から取引の依頼を受ける方法が一般的だが、その7割以上が人脈を通じたアナログな紹介に依存しており、手法は旧態依然という。

 コロナ禍を受け宅地建物取引業法が改正され、対面での説明や押印がフルリモートで対応可能になるなど、不動産の仕入れ方法は大きな転換期にあると同社は説明する。

 不動産での物上げ業務の課題を解決するため、同社は衛星データとAI(人工知能)を掛け合わせることで不動産情報収集をワンクリックで実現できるというWHEREを開発して、宅建業者と関連業社の業務効率化と最大化を目指しているという。

リニューアルされたコーポレートサイト(出典:WHERE)
リニューアルされたコーポレートサイト(出典:WHERE)

関連情報
プレスリリース(PR TIMES)
WHERE
JAXAベンチャー

Related Articles