ニュース

SPACE WALKERの眞鍋顕秀CEOが退任–後任の増田和也氏による新経営体制へ

2025.08.01 12:42

UchuBizスタッフ

facebook X(旧Twitter) line

 有翼式再使用型ロケット(スペースプレーン)を開発するSPACE WALKER(東京都港区)は8月1日、同社の代表取締役CEOである眞鍋顕秀氏が、7月31日をもって任期満了により退任したと発表した。後任として、企画推進室 兼 管理部マネージャーを務めた増田和也氏が代表取締役CEOに就任した。

SPACE WALKERの代表取締役CEOを退任した眞鍋顕秀氏(2024年10月撮影)

 眞鍋氏は自身のXで「7月31日の定時株主総会をもちまして、7年7ヶ月前に立ち上げた株式会社SPACE WALKERの代表取締役を退任いたしました」と報告。今後については「スタートアップや技術開発はもちろん、地方創生やエネルギー転換(GX)などの分野にも関心を持っており、必要とされる場で、深く丁寧に関わっていけたらと考えています」としている。

 SPACE WALKERは、2026年に有翼ロケット実験機を打ち上げる予定。2025年3月には福島県南相馬市と連携協定を締び、同年5月付で本店も同市へと移転した。現在は、三菱倉庫のインキュベーション施設「MLC SPACE LAB」に、AstroXやElevationSpaceといった宇宙スタートアップとともに入居している。

 今後は有翼式再使用型ロケットおよび各種コンポーネントの開発と将来的な量産化を視野に入れた生産体制を構築し、地域産業の活性化や人材育成を促進するとしている。また、2025年度の福島県「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」(補助上限7億円以内・中小企業の補助率3分の2)にも採択されている。

 なお、国がスタートアップ支援を目的に補助金などを交付する「中小企業イノベーション創出推進事業」(SBIR フェーズ3)の宇宙分野においては、フェーズ1の4社に採択されたが、最大50億円が交付されるフェーズ2にはステージゲート審査の結果、選ばれなかった

関連情報
SPACE WALKERプレスリリース

Related Articles