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中国、パキスタンのリモートセンシング衛星「PRSS-01」を打ち上げ

2025.08.01 14:00

塚本直樹

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 中国は7月31日、パキスタンのリモートセンシング衛星「PRSS-01」を四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げた。インドメディアIndia Todayが報じた

 固体ロケット「快舟1号A」は、衛星を予定していた軌道に投入。全システムが計画通りに作動していることが確認されている。

 PRSS(Pakistan Remote Sensing Satellite)-01は、パキスタンでの国土調査や都市計画、環境モニタリング、防災・救援活動などを支援するために設計されている。衛星は、民間企業や政府機関に詳細な高解像度データを提供できる先進的な撮像システムを搭載している。

 衛星は迅速なデータ収集と分析を可能にすることで、洪水や地震などの自然災害の対応能力を強化し、正確なリアルタイム情報の収集を支援する。PRSS-01が軌道上での運用を開始することで、パキスタンのインフラ管理、開発計画、そして災害への強靭性(レジリエンス)の向上が期待されている。

 パキスタンの宇宙高層大気研究委員会(Space & Upper Atmosphere Research Commission:SUPARCO)は、この成功を自国の科学技術発展を促進するものとして歓迎した。このミッションは中国とパキスタンの間で拡大する戦略的・技術的パートナーシップを象徴するという。

 中国とパキスタンは、パキスタンの宇宙飛行士が中国の宇宙ステーション「天宮」に滞在することを決めている

(出展:Expace Technology)
(出展:Expace Technology)

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India Today

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