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世界の宇宙産業市場、2024年は7.8%増の90兆円–2032年に146兆円と予測
2024年の世界の宇宙産業の市場規模は前年比7.8%増の6130億ドル(約90兆円)――。米非営利団体Space Foundationが米国時間7月22日に発表した「The Space Report」2025年第2四半期版で明らかになった。
2024年の78%は民間部門で4803億ドル(約70兆円)。測位衛星のPNT(Positioning、Navigation、Timing=測位・航法・時刻)サービスの2314億ドル(約34兆円)がトップで地上局、衛星放送、衛星通信が続いた。
残りの22%は政府機関からの支出。2024年の政府機関からの支出は前年比6.7%増の1320億ドル(約19兆円)。米国では国家安全保障と民間企業の宇宙計画に770億ドル(約11兆円)を投資したという。政府機関からの支出は米国が世界トップ。次いで中国、欧州、日本の順となっている。

前年比7.8%増は過去3年間では最大。15年間継続的に成長していると説明。この成長が続けば、2032年までに1兆ドル(約146兆円)に達すると予測しており、これは他の業界予測と一致する画期的な経済的成果になるとSpace Foundationは説明している。
「宇宙は探査の最後のフロンティアとしてよく知られているが、それだけではない。宇宙は我々の社会の礎となっている」とThe Space Foundationの最高経営責任者(CEO)であるHeather Pringle氏は説明する。「宇宙は我々の経済であり、公共の安全であり、国家安全保障の基盤となっている」

