ニュース

ESA、ロケット開発支援コンテストの1次選抜で独Isarなど5社を選定

2025.07.23 14:20

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 欧州宇宙機関(ESA)は7月7日、欧州企業のロケット開発を支援するコンテスト「欧州打ち上げチャレンジ」(European Launcher Challenge:ELC)で次に進む5社を発表した。

 複数の欧州企業が提案して、その中からESAが選定するというELCは、新興企業の中小型ロケット開発を支援することで、宇宙への独自のアクセス手段を多様化させることが目的。欧州は長い間、Arianespaceのロケット「Ariane」や「Vega」に頼ってきている。

 今回第1段階に選定されたのは、ドイツのIsar AerospaceとRocket Factory Augsburg(RFA)、フランスのMaiaspace、スペインのPLD Space、英国のOrbital Express Launch(Orbex)だ。

 第2段階で選ばれるには2つの要素があり、1つ目は2026~2030年にESAに打ち上げサービスを提供する。2つ目は、より大型で改良されたロケットの開発と実証だ。

 この2つの条件で選ばれた企業は、1機あたり最大1億6900万ユーロ(約292億円)を受け取る。11月に開催されるESAの重要な閣僚級理事会で、今後3年間のプロジェクトへの資金提供を決定する。

(出典:ESA)
(出典:ESA)

関連情報
ESAプレスリリース
European Launcher Challenge
Space.com

Related Articles