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衛星との直接通信「au Starlink Direct」、SMS送受信時間が2分→30秒に

2025.07.18 17:00

UchuBizスタッフ

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 地上の基地局の圏外エリアでも衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」でSMSの送受信にかかる時間が従来の2分以内から30秒以内に短縮された。KDDIが7月18日に発表した。

 7月17日までに衛星からの電波を追加発射したことで日本全土に高密度に電波が届けられるようになり、よりスムーズに通信できると説明している。

 au Starlink Directの接続者数は7月10日に100万人を突破した。既存基地局の圏外エリアで通信が必要とされていることを示しているという。

 同サービスは、米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)が運用する衛星ブロードバンドサービス「Starlink」の衛星と直接つながり、空が見える場所なら基地局の圏外エリアでも通信できるサービス。テキストでのやり取りに加え、緊急地震速報の受信や現在地の位置情報の共有も可能。AIアシスタント「Gemini」での調べ物にも対応している。

 auの人口カバー率は99.9%を越えているが、面積カバー率は約60%という。au Starlink Directは残りの約40%も含めた日本全土での通信が可能と説明。通信環境の整備が困難な山間部や島嶼部でも緊急時に活用できることが期待されている。

電波の追加発射で高密度化された衛星軌道のイメージ(出典:KDDI)
電波の追加発射で高密度化された衛星軌道のイメージ(出典:KDDI)

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KDDIプレスリリース

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