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油井亀美也宇宙飛行士、8月1日に宇宙へ–2回目のISS長期滞在始まる
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)による国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士送迎ミッション「Crew-11」(クルー11)の打ち上げ目標日が米東部夏時間7月31日午後0時9分以降(日本時間8月1日午前1時9分)に設定された。米航空宇宙局(NASA)が米東部時間7月10日に明らかにした。
Crew-11はケネディ宇宙センターからSpaceXの「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットで打ち上げられる。宇宙船「Crew Dragon」(クルー・ドラゴン)のEndeavor(エンデバー)号は今回が6回目のミッションとなり、SpaceXで最も多く飛行した宇宙船となる。
宇宙船に搭乗する宇宙飛行士は、NASAとRoscosmos(ロスコスモス)の3人、そして宇宙航空研究開発機構(JAXA)の油井亀美也氏。油井氏にとっては2回目の宇宙飛行となる。
計画では、Endeavor号は8月3日午後3時にISSにドッキングする予定。Crew-11のメンバーはISSに到着するまで39時間、Crew Dragonにいることになる。これはCrew DragonによるCrewミッションでは史上最長になる。
Crew-11でISSに搭乗する4人は第73次/第74次長期滞在クルーとしてISSに滞在する。11月2日は、ISSでの有人宇宙滞在が開始してから25年目にあたる。
Crew-11の打ち上げは7月下旬から8月上旬に予定されていたが、SpaceXの物資補給ミッション「CRS-33」に関連した「リブースト(軌道上昇)」操作に対応するため、約2週間前倒しされた。CRS-33はISSの軌道を維持するために設計された、高度補正ハードウェアを搭載する補給船「Cargo Dragon」(カーゴ・ドラゴン)による初のミッションとなる。
年末までの間に、ISSでは補給船「Cygnus」(シグナス)による「NG-23」ミッション、JAXAの補給船「HTV-X」、そして11月には有人飛行ミッション「Soyuz MS-28」の到着も予定されている。

関連情報
NASA発表
Crew-11概要
油井亀美也氏長期滞在ミッション特設ウェブサイト
油井亀美也氏プロフィール(JAXA)
油井亀美也氏Xアカウント
Space.com
