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JAXAとESA、気候変動対応で戦略パートナーシップ協定を締結–データとツールを提供
2025.07.09 17:30
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)は気候変動への対応で戦略パートナーシップを構築するための枠組み協定を締結した。オーストリアで6月23~27日に開催されたイベント「Living Planet Symposium 2025」(ESA主催)で6月25日に署名式が執り行われた。7月8日に明らかにされた。
JAXAとESAはこれまで双方の地球観測ミッションの受信協力やデータ交換、較正・検証活動、データの応用利用などの幅広い分野で協力してきた。2024年には共同で開発した雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」衛星(はくりゅう)が打ち上げられ、観測データを使った気候変動予測の精度向上を目指す研究を共同で進めている。
今回のパートナーシップ協定は、気候変動対応への意思決定に貢献できる地球観測データとツールを提供することが目的という。署名式でJAXA 第一宇宙技術部門 地球観測統括・衛星利用運用センター長 前島裕則氏は「これまでJAXAとESAは長年協力してきた。これからも気候変動というグローバルな課題に、JAXAとESAで連携を強化して取り組みたい」とコメントしている。

関連情報
JAXA発表(第一宇宙技術部門)
ESA発表
Living Planet Symposium 2025(LPS25)
EarthCARE/CPR(JAXA第一宇宙技術部門)
