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中国の宇宙ステーション「天宮」で2回目の船外活動–新機器で40分短縮可能に
2025.07.01 09:30
中国の宇宙ステーション「天宮(てんくう、Tiangong)」で6月26日、2回目の船外活動(EVA)が実施された。
EVAを担当したのは、宇宙船「神舟(しんしゅう、Shenzhou)20号」で4月に天宮に搭乗した3人の宇宙飛行士のうちの2人である陳冬(ちん・とう、Chen Dong)氏、陳中瑞(ちん・ちゅうずい、Chen Zhongrui)氏。両氏は天宮の外側にデブリ防護シールドを設置するとともに、船外の機器やインターフェースを点検し、設置した。EVAは約6.5時間で完了した。
中国有人宇宙飛行プログラム室(CMSEO)によると、天宮のロボットアームプラットフォームに新たに設置された自動足部拘束具アダプターとインターフェースアダプターで今後のEVAが約40分短縮される見込みだという。
現在中国は、天宮への補給船「天舟(てんしゅう、Tianzhou)9号」の打ち上げ準備を進めている。ロケット「長征7号」による天舟9号の打ち上げは、7月14日以降になる予定だ。
6月には、月探査で利用する宇宙船「夢舟(むしゅう、Mengzhou)」の緊急脱出試験が実施され、この宇宙船は現在開発中の新型ロケット「長征10号」で打ち上げられる予定だ。

