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米国ロケットがスウェーデンから打ち上げ可能に–両国が技術保護協定(TSA)に署名
2025.06.30 09:41
米国とスウェーデンは米国時間6月20日、ワシントンのスウェーデン大使館で開かれた式典で、技術保護協定(Technology Safeguards Agreement:TSA)に署名した。TSAは、米国の機密技術を保護することで、米国製のロケットを他国へ輸出して打ち上げることを許可するものだ。

この協定により、米Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)の「Alpha」(アルファ)ロケットを、スウェーデン北部のエスレンジ宇宙センターから打ち上げることが可能になる。同社は1年前、スウェーデン宇宙公社(SSC)との間で、早ければ2026年にも同宇宙港からAlphaを打ち上げる合意を発表していた。
FireflyのAdam Oakes(アダム・オークス)副社長氏は、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地での“打ち上げ渋滞”を避けるため、バージニア州のワロップス島だけでなく、スウェーデンからの打ち上げにも関心があると語っていた。
Fireflyは2025年にヴァンデンバーグの5回のAlphaの打ち上げを計画しており、2026年初頭にはワロップスから、そして2026年後半から2027年初頭にはエスレンジから初の打ち上げを行うとしている。
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