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台湾資本開発のロケット、「北海道スペースポート」から打ち上げ–国内初
2025.06.26 13:15
台湾企業の日本法人jtSPACE(北海道石狩市)が開発した準軌道(サブオービタル)ロケット「VP01」が宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」(北海道大樹町)から7月6日に打ち上げられる。6月26日に発表された。
HOSPOのLaunch Complex 1のLaunch Pad 12(LC1-LP12)から東南東に向けて打ち上げられる。打ち上げ当日はHOSPOの滑走路を開放するという。打ち上げ時間は午前6~7時、午前10時50分~正午、午後4~5時のいずれか。予備日は12日、13日、19日、20日、26日、27日。
jtSPACEは、宇宙輸送事業の展開を目指す台湾企業tiSPACE(Taiwan Innovative Space)グループの日本法人。今回の打ち上げ試験では、VP01を高度約100kmに到達させ、ロケットの各性能を確認し、衛星を搭載可能な軌道投入ロケットの開発に役立てることを目的としている。
VP01は2段式。全長は12m、直径は0.6m、重量は1.4t。固体燃料の合成ゴム、酸化剤の亜酸化窒素(N2O)によるハイブリッド方式。推力は第1段が6500kgf、第2段が1100kgf。
高度100kmの宇宙空間に到達するロケットのHOSPOでの打ち上げは、2021年7月にインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)の「MOMO」6号機以来4年。海外資本によるロケットの打ち上げは今回が国内初。