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ウクライナや北欧の企業ら、70機超の軍民衛星コンステ構築を目指す–米国依存を低減へ

2025.06.24 17:21

塚本直樹

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 ウクライナや北欧、東欧の企業からなるコンソーシアムは、ロシア国境沿いの情報を取得する70機以上の衛星コンステレーションの構築を目指し、1億ユーロ(約170億円)の調達を目指している。海外メディアのSpaceNewsが報じた。

 プロジェクトリーダーのEugen Rokytsky(エフゲン・ロキツキー)氏は「軍民両用衛星コンステレーションの『Intermarsat』(インターマルサット)は、高度約500キロメートルの太陽同期軌道(SSO)の70機以上の小型衛星で構成される。バルト海と地中海の間のベルト地帯を毎日飛行し、北はフィンランドやエストニア、南はブルガリアまでの国々をカバーする」と構想を語った。

 Rokytsky氏は、どの企業がプロジェクトを担当するのかについては明言を避けた。しかし、予備調査によれば、ウクライナとそのパートナーである北欧・東欧地域の国々は、今後5年以内にプロジェクトを実現させる技術力を有していると結論付けた。

 Intermarsatのプロジェクトでは、2026年末までに民間企業から資金を確保し、今世紀末までに完全な衛星コンステレーションの運用を目指している。資金調達は数週間以内に開始される予定だ。

(出典:BlackSky)

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