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ispaceの月着陸船「レジリエンス」墜落地点、NASA月観測衛星が撮影
2025.06.23 17:30
米航空宇宙局(NASA)の月観測衛星「LRO」が日本のispace(東京都中央区)の月着陸船(ランダー)「RESILIENCE」の墜落地点を撮影。画像が米国時間6月20日に公開された。
RESILIENCEは民間月探査計画「HAKUTO-R」のミッション2「SMBC×HAKUTO-R VENTURE MOON」として、1月にSpace Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)のFalcon 9(ファルコン9)ロケットで打ち上げられた。ランダーは十分に減速できず、月面に衝突したとみられている。
LRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)は月の「氷の海(Mare Frigoris)」の中央でRESILIENCEを発見、6月11日に撮影した。「この暗い染みは、ランダーが浅いレゴリスを掘り起こしたことで形成された。かすかに明るい部分は、低角度で飛散したレゴリスの粒子が繊細な表面を削った結果」とLROの研究員が米メディアInside Outer Spaceに説明している。
RESILIENCEの墜落地点は、ispaceがウェブページに記した着陸予定地から約1.5マイル(2.4キロメートル)離れていた。RESILIENCEはispaceにとって2機目のランダーで、最初のランダーも2023年4月に着陸寸前に墜落した。
