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6月24日に打ち上げ–観測衛星「GOSAT-GW」応援イベント、6月28日に開催

2025.06.11 09:00

UchuBizスタッフ

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 温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」が6月24日に打ち上げられる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が事務局を務める衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)は6月28日にGOSAT-GWの応援イベントを開催する。

 イベントでは、GOSAT-GWに期待される役割や新規性、気候変動の理解にどのように貢献するのかなど関連する分野の専門家による講演やトークセッション、打ち上げ映像の視聴などを通じて紹介する。専門的な知識がなくとも、人工衛星の魅力や役割を分かりやすく学べ、宇宙や衛星地球観測をより身近に感じられる内容と説明する。CONSEO広報アンバサダーであり、同志社大学助教の桝太一氏が司会を務める。

 後半では、打ち上げ映像を参加者全員で一緒に視聴しながら打ち上げを応援、JAXAのロケットのエキスパートが打ち上げ業務を解説する。GOSAT-GWプロジェクトチーム プロジェクトマネージャーである小島寧氏から会場限定の特別ビデオメッセージを上映する予定。YouTubeでもライブ配信される予定。

 JAXAでは「人工衛星や宇宙にワクワクする」「衛星データが普段の暮らしにどのように関わっているか知りたい」「気候変動や地球温暖化について関心がある」「ご家族やお子様と一緒に学ぶ楽しさを体験したい」という人に勧められるイベントとしている。

 開催日時は6月28日午後1~3時。会場は東京・日本橋のX-NIHONBASHI TOWER。参加費は無料。専用フォームから事前に申し込める(現地参加は先着順)。

(出典:JAXA第一宇宙技術部門)
(出典:JAXA第一宇宙技術部門)

 GOSAT(Greenhouse gases Observing SATellite)シリーズは、JAXAや国立環境研究所(NIES)、環境省(MOE)が連携して推進している地球観測衛星プロジェクト。2009年に1号機、2018年に2号機「いぶき2号」(GOSAT-2)が打ち上げられた。GOSAT-GW(Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle)は3号機になる。

 GOSAT-GWは、高性能マイクロ波放射計(Advanced Microwave Scanning Radiometer:AMSR)と温室効果ガス観測センサー(Thermal And Near-infrared Sensor for carbon Observation:TANSO)が搭載されている。

 GOSAT-GWを打ち上げるのは「H-IIA」ロケットの最終号機となる50号機。打ち上げ日時は6月24日午前1時33分~1時52分。予備期間は6月25日~7月31日。試験機1号機が2001年に打ち上げられたH-IIAは、今回の50号機で運用が終了する。最終号機を記念して特設サイトが開設されている

AMSRシリーズとGOSATシリーズのハイブリッドという(出典:JAXA第一宇宙技術部門)
AMSRシリーズとGOSATシリーズのハイブリッドという(出典:JAXA第一宇宙技術部門)

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JAXA第一宇宙技術部門発表
GOSAT-GW(JAXA第一宇宙技術部門)
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