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宇宙輸送の米インパルス・スペースが約430億円を調達–電気推進技術を開発
2025.06.04 17:41
宇宙輸送企業のImpulse Space(インパルス・スペース)は米国時間6月3日、事業拡大や電気推進技術の開発を目的に、3億ドル(約430億円)を調達したと発表した。
Impulseによると、このラウンドは“予防的(preemptive)”な資金調達だという。資金は、防衛用途と商業市場の両方で需要が増えている小型機「Mira(ミラ)」と大型機「Helios」の生産能力の拡大に使用される。また、長時間運用や高加速度ミッションに対応するために、電気推進技術の研究開発も進めるという。
同社のEric Romo(エリック・ロモ)社長 兼 COOは、「2025年前半に資金調達を行う計画はなかったが、Linse Capitalから提案があり、慎重な財務運営の中で『今、資金があれば何ができるか』を検討した」と語っている。
今回のシリーズCでの資金調達は、新規投資家としてLinse Capitalが主導し、DFJ Growthを含む他の新規投資家や既存の出資者が参加した。Linse CapitalのBastiaan Janmaat(バスティアン・ヤンマート)マネージングパートナーは、「彼らの垂直統合型のアプローチと実績、そして迅速な実行力は大きな強みだ」と述べている。

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