ニュース

ispace、「レジリエンス」の月面着陸予定時刻を午前4時17分に変更–着陸をライブ配信

2025.06.04 12:50

UchuBizスタッフ

facebook X(旧Twitter) line

 ispace(東京都中央区)は着陸船(ランダー)「RESILIENCE」の月着陸予定時間を日本時間6月6日午前4時17分に変更した。当初の予定は同日午前4月24分。7分早まったことになる。6月4日に発表した。

 ミッション・コントロール・センター(管制室)から運用計画にそって5月28日に軌道制御マヌーバを開始、今回のミッションの中で最も長いという約10分間の主推進系の燃焼を予定通り実施、円軌道への投入を完了させた。その後、軌道やランダーの速度などを精査した結果、着陸予定時刻の更新を決定した。

 着陸予定地点は、月の表側にある「Mare Frigoris(氷の海)」の中央付近(北緯60.5度、西経4.6度)。月着陸は午前3時10分から公式YouTubeでリアルタイム配信される予定。成功すれば日本初、アジア初の民間月着陸になる。

 RESILIENCEは、民間月探査計画「HAKUTO-R」のミッション2「SMBC×HAKUTO-R VENTURE MOON」として1月15日午後3時11分に打ち上げられ、同日午後4時44分にロケットから分離した。

 地球周回フェーズを経て、2月15日午前7時43分に月面から高度8400kmの地点を通過し、民間企業による商業用月着陸船としては史上初の月のスイングバイに成功。低エネルギー遷移軌道を2カ月かけて地球から最も離れた距離で約110万kmの地点に到達した。

 深宇宙の旅から帰ってきたRESILIENCEは5月7日午前5時41分に月周回軌道投入(Lunar Orbit Insertion:LOI)マヌーバに成功し、月周回軌道投入を完了させた。月を周回する円軌道に向けた軌道制御マヌーバを5月28日午後5時27分に実施した

(出典:HAKUTO-R公式Xアカウント投稿)
RESILIENCEが撮影した月(出典:ispace)
RESILIENCEが撮影した月(出典:ispace)

関連情報
ispaceプレスリリース
HAKUTO-R公式X(旧Twitter)アカウント投稿

Related Articles