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高高度ドローン「Zephyr S」、新記録樹立前に着陸か–Airbusと米陸軍が開発

2022.08.31 18:17

塚本直樹

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 欧州Airbusと米陸軍が共同開発している高高度ドローン「Zephyr S」が米国時間8月19日、64日間の飛行の後に墜落した。

 Zephyr Sは無人の高高度ドローンで、高度2万1000m以上を長時間飛行するように設計されている。本体は軽量な炭素繊維複合材料でできており、重量はわずか75kg。ソーラー発電システムを搭載している。

 今回Zephyr Sが達成した飛行時間は、64日18時間26分だった。これは1958~1959年に2人乗りのセスナ機による64日22時間19分という連続飛行記録に迫るものだった。

 Zephyr Sの飛行ミッションに関しては、Airbusも米陸軍も声明を出していない。Airbusの無名の担当者はSimpleFlyingに対し、「Zephyr Sは多くの任務目標を達成したにもかかわらず、飛行ミッションを終了する必要があったこと、そして墜落による負傷者などは出ていない」とコメントしている。

 Zephyr Sは高高度からの監視や警備、通信の中継機としての役目が期待されている。

(出典:Airbus/Christian Otto)
(出典:Airbus/Christian Otto)

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