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スペースXが「スターシップ」の燃焼試験–9回目の飛行試験は5月21日か
Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間5月12日、次世代ロケット「Starship」(スターシップ)の静的燃焼試験(スタティック・ファイア・テスト)を実施した。
今回のテストは、ロケット第2段(上段)に搭載される6機の「Raptor」(ラプター)エンジンで60秒間実施された。SpaceXによれば、このStarshipにとって3回目の静的燃焼試験であり、統合飛行試験(Integrated Flight Test:IFT)の9回目(IFT-9)である「9回目の飛行試験(Flight 9)に向けて最終準備が進められている」と述べている。
第1段(下段、ブースター)の「Super Heavy」(スーパーヘビー)も、すでに静的燃焼試験を実施済みだ。
SpaceXはFlight 9の目標日を発表していないが、今後数週間以内に実施される可能性がある。米メディアSpace.comによると、現在は米連邦航空局(FAA)の承認待ちで、5月21日が目標となっている。
SpaceXはすでにIFTを8回実施しており、2025年には2回のIFTをこなしている。1月と3月に実施されたIFTでは、Super Heavyを発射塔の「箸」状のアームで空中キャッチすることに成功。上段は飛行開始から10分以内に爆発した。
Starshipは、人間が乗る宇宙船であり、衛星を軌道に乗せるロケットでもある上段のStarshipと下段のSuper Heavyで構成される全長123mにもなる巨大ロケット。上段と下段はそれぞれ再使用が可能。