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将来宇宙輸送システム、再利用型ロケットの着陸を想定した落下試験を実施
2025.05.14 14:30
将来宇宙輸送システム(Innovative Space Carrier:ISC、東京都中央区)は5月14日、再使用型ロケットを想定した落下試験を実施したと発表した。4月21~24日に実施した落下試験では、「着陸挙動解析の検証」と「着陸脚装置の設計検証」を目的に必要なデータを取得した。

着陸挙動解析の検証では、2025年以降の打ち上げ実証を目指す小型衛星打上機「ASCA 1」シリーズの着陸脚の開発で使用する、着陸挙動解析ツールの妥当性検証、解析精度向上のためのデータを取得した。着陸脚装置の設計検証では、小型ロケット離着陸試験機「ASCA hopper」向けに設計、製造した着陸脚について落下試験を通じて設計結果の妥当性を検証した。
ASCA hopperはロケットエンジンの燃焼、機体の離着陸、再使用に必要な点検整備という3要素の確認を目指している。小型衛星打上機のASCA 1や有人宇宙輸送機「ASCA 2」に向けた再使用型ロケットの開発能力を獲得することを目的にしている。
