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高砂熱学工業、月での水採取技術の実証で計画を検討–ispaceと覚書
2025.05.12 16:00
民間月探査計画「HAKUTO-R」を進めるispace(東京都中央区)は、高砂熱学工業と将来の月面環境で水採取(サーマルマイニング)技術の月での実証に向けた計画検討で覚書を締結した。5月9日に発表した。
高砂熱学工業が研究開発するサーマルマイニング技術をispaceが開発する探査車に搭載し、将来的な月面での水資源の採掘を技術的に実証することを目標とした共同技術開発を検討する。
高砂熱学工業は2019年12月、HAKUTO-Rにコーポレートパートナーとして参画、熱利用技術と水電解技術でispaceと協業し、世界初の月面環境で水素・酸素生成の実証実験を検討してきた。
2025年1月15日に打ち上げ、2025年6月6日に月着陸を予定している、HAKUTO-Rのミッション2「SMBC×HAKUTO-R VENTURE MOON」の月着陸船(ランダー)「RESILIENCE」には高砂熱学工業が開発した月面用水電解装置が搭載されている。月面着陸後は水の電気分解を実施する予定。世界初の月面環境での水素ガスと酸素ガスの生成に挑戦する。
RESILIENCEは5月7日に月を周回する軌道に投入された。

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ispaceプレスリリース