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「Artemis I」打ち上げ延期、冷却トラブルが原因–液体水素の漏れを懸念

2022.08.30 11:15

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)が米国時間8月29日に予定していた、月探査ミッション「Artemis I」の「Space Launch System(SLS)」の打ち上げがエンジン関連のトラブルで延期された。

 Artemis Iでは大型ロケットのSLSで無人宇宙船「Orion」を月周回軌道に投入する。将来の有人ミッションに向けた安全性をテストする予定だ。

 フロリダ州ケープカナベラルから予定されていたArtemis Iの打ち上げでは、SLSへの燃料注入までプロセスが進行していた。しかし、4基のメインエンジンのうち1基を規定の温度まで冷却することができず、打ち上げが延期された。

 ロケットエンジンの冷却は、極低温の液体水素と液体酸素をエンジンに注入するために必要なプロセスだ。SLSでは絶縁発泡体の亀裂が確認され、液体水素の漏れも懸念されている。

 Artemis Iの打ち上げでは、予備日として9月2日と9月5日が準備されている。もしそれまでにロケットエンジンの問題が解決できなかった場合は、10月の再打ち上げが予定されている。

(出典:NASA/Joel Kowsky)

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