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QPS研究所、小型SAR衛星9号機「スサノオ-I」の撮影初画像を公開

2025.04.11 17:45

UchuBizスタッフ

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 QPS研究所(福岡市中央区)が設計、製造する小型合成開口レーダー(SAR)衛星「QPS-SAR」9号機「スサノオ-I」が撮影した初画像(ファーストライト)が4月10日に公開された。

 QPS-SARは、分解能1.8mの通常モード(ストリップマップ)と分解能46cmの高精細モード(スポットライト)の観測が可能。スサノオ-Iは軌道投入されてから3週間で両モードでの観測に成功した。公開されたのは試験的に観測したスポットライトの画像になる。

 同社が北部九州を中心とした全国25社以上のパートナー企業とともに開発、製造したスサノオ-ⅠはRocket Labのロケット「Electron」でミッション「The Lightning God Reigns」として日本時間3月15日午前9時に打ち上げられ、同午前9時55分に予定されていた軌道に投入された。約90分後には初交信に成功し、翌日夜に収納型アンテナを展開した。衛星搭載機器の調整を続けていた。

熊本県阿蘇市阿蘇山(出典:QPS研究所)
熊本県阿蘇市阿蘇山(出典:QPS研究所)
阿蘇山の観光地である草千里ヶ浜にあるレストハウスの駐車場に並ぶ車が観測できる(出典:QPS研究所)
阿蘇山の観光地である草千里ヶ浜にあるレストハウスの駐車場に並ぶ車が観測できる(出典:QPS研究所)
阿蘇山の中岳火口付近。直径600m、深さは130m。周囲は4kmある噴火口(出典:QPS研究所)
阿蘇山の中岳火口付近。直径600m、深さは130m。周囲は4kmある噴火口(出典:QPS研究所)

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QPS研究所プレスリリース

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