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ispace米法人、宇宙インフラ企業の米Redwireと商業月面探査ミッションを共同推進へ
2025.04.09 07:38
ispace(東京都中央区)は4月9日、米国法人であるispace-U.S.が、米国の宇宙インフラ企業であるRedwire Corporation(以下Redwire)との間で、NASA商業月面輸送サービス(CLPS)やその他顧客向けの商業月面探査および科学ミッションを共同推進するための覚書を締結したと発表した。
NASAのCLPSは、2028年までの予算総額が26億ドル(約3800億円)のプログラムであり、納期・数量が未確定の契約方式(Indefinite delivery, Indefinite quantity、以下IDIQ)を採用している。Redwireは、CLPSのIDIQ契約を有する主要請負業者14社のうちの1社で、今後ispace-U.S.と共に、ispaceのランダーを活用したCLPS契約の獲得を目指す。
ispace-U.S.が開発を進める月着陸船「APEX1.0」は、顧客のペイロードを月面または月周回軌道に輸送する。ispaceの民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1とミッション2で使用している月着陸船「RESILIENCE」の開発・運用で得た知見を生かし、輸送可能なペイロード容量を向上させているという。

RedwireのPresident of Civil and International Spaceであるマイク・ゴールド氏は、「Redwireの先進的なデジタルエンジニアリング、統合、試験、月面のサブシステムやペイロード技術と、ispaceの実績ある月面着陸プラットフォームおよびミッション運用技術を組み合わせることで、今後、人類の月面やその先での活動を支援できる、世界トップクラスのチームが誕生する」とコメントした。
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ispaceプレスリリース