
ニュース
スペースX、史上初の極軌道飛行ミッション「フラム2」を終了–宇宙船が地球に帰還
2025.04.07 14:21
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)による極軌道飛行ミッション「Fram2」(フラム2)が米国時間4月4日、カリフォルニア沖に着水し終了した。
Fram2は地球の南極と北極の上空を飛行する、史上初のミッションだ。4人の民間人がSpaceXの「Crew Dragon」(クルードラゴン)に乗り込み、「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットで打ち上げられた。
ミッションに資金を提供し、コマンダー(船長)として率いたChun Wang(チュン・ワン)氏は、「Fram2はスバールバル諸島で始まったミッションで、全員が氷を愛しており、ISSのような軌道では自分の住む場所が見つけられない。だからこそ、極軌道を選んだ。そういった意味で、このミッションは目的を完璧に果たした」と述べている。
宇宙での滞在中、クルーは22の科学実験を実施した。その中には「宇宙で撮影された初のX線画像」「マッシュルームの微小重力環境下での成長を調べる実験(MushVroom)」などが含まれる。
Fram2は太平洋に宇宙船が着水した、初のSpaceXの有人ミッションだった。これまではすべてフロリダ沖に着水していたが、Crew Dragonのトランクモジュールの破片が地上に落下するリスクを軽減するため、着水場所を太平洋に移行する方針を明かしている。
関連情報
Chun Wang氏公式X(旧Twitter)アカウント投稿
SpaceX公式X(旧Twitter)アカウント投稿
Space.com