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国際宇宙ステーションで史上初の「味噌づくり」に成功–気になる味や香りは?
2025.04.04 17:50
米マサチューセッツ工科大やデンマーク工科大などによる研究チームは米国時間4月2日、国際宇宙ステーション(ISS)で「味噌」の発酵に成功したと、学術誌「アイサイエンス(iScience)」への論文で発表した。Space.comによれば、これは宇宙で食品を計画的に発酵させた史上初の例となる。
デンマーク工科大学のJoshua Evans(ジョシュア・エバンス)氏が率いる「持続可能な食品イノベーション」グループは、2020年3月に「高麹、低塩味噌になる前の材料」を小さな容器に詰め、ISSに送付。1カ月ほど宇宙で発酵させた後、地球に持ち帰った。また地上でも比較用に、同じ条件の味噌の材料で発酵を行った。
論文によれば、宇宙から地球に持ち帰った味噌は「きちんと味噌になっていた」という。発酵に問題はなく、「塩味と旨味」を中心とした風味を持っており、安全で味も認識できるレベルに仕上がっていたという。ただし、地上の味噌と比較して、「ローストしたナッツのような香ばしさ」が強かったという。これは無重力や宇宙放射線の影響で、発酵スピードが速まった可能性が指摘されている。
「この研究は、生命が新しい環境に適応するとどう変わるかを探る、新たな道を開いた」と、Evans氏は述べている。「宇宙探査が発展する中で、食文化や表現の幅を宇宙にまで拡張できる可能性がある」
