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中国、宇宙飛行士が3回目の船外活動–宇宙ステーション「天宮」にデブリ保護シールドを設置
2025.03.26 08:02
中国の宇宙飛行士2人が中国時間3月21日、宇宙ステーション「天宮(Tiangong)」で船外活動(EVA)を実施した。
EVAは蔡旭哲(Cai Xuzhe)氏と宋令東氏(Song Lingdong)氏が担当。実験モジュール「問天」(Wentian)の外部で約7時間におよぶ、3回目のEVAを完了した。中国初の女性宇宙飛行士である王浩沢(Wang Haoze)氏が船内から支援した。
2人の宇宙飛行士は、天宮の外部に宇宙ゴミ(スペースデブリ)の保護シールドを設置した。これにより、一連のミッションとEVAで進められてきた保護シールドの展開を完了させた。船外用補助設備の取り付けや船外機器・システムの点検も実施した。
「宇宙飛行士たちは今回のEVAで、非常に優れたパフォーマンスを発揮した。すべての作業は一度の試行で成功し、装置の配置や設置も非常に精密だった。実際、彼らは予定よりも早く作業を完了した」と中国宇宙飛行士研究センターは国営放送の中国中央電視台(CCTV)の取材に答えている。
現在、天宮に滞在している3人は「神舟19号」(Shenzhou-19)に搭乗してロケット「長征2号F」で2024年10月に打ち上げられた。
