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月着陸船「Blue Ghost」が2週間の探査活動を終了–地球のGPS信号追跡や月面掘削に成功
2025.03.19 10:50
米Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)の月着陸船「Blue Ghost」(ブルーゴースト)が3月16日、2週間にわたる活動を終了した。
Blue Ghostは、米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットにより、2025年1月に打ち上げられた。3月には、民間企業として2例目となる月面着陸を成功させた。
太陽光発電を利用して活動していたBlue Ghostは、着陸地点が日没を迎えたことで、その活動を終了した。Firefly Aerospaceは声明で、「着陸船のすべてのシステムを徹底的にテストし、考えうるすべてのミッションシナリオをシミュレートした」と述べた。
Blue Ghostによるミッション「Ghost Riders in the Sky」は、米航空宇宙局(NASA)の「商業月面輸送サービス(CLPS)」の一環として、10個の観測機器や実証機器を月面へと運んだ。その中には月面で初めてGPS信号を追跡したり、深く月面を掘削するなどの活動も含まれる。
Blue Ghostのミッションでは、日本のispaceによる月着陸船「RESILIENCE」(レジリエンス)も同時に打ち上げられた。同着陸船は、6月6日に月へと着陸する予定だ。

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Space.com