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スペースデータなど、「人工生命アーティスト」を宇宙に打ち上げるプロジェクト発足
2025.03.18 16:00
スペースデータ(東京都港区)と芸能事務所のクラウドナインは3月18日、「人工生命アーティスト」を宇宙に打ち上げるプロジェクトを発足させると発表した。東京大学発人工生命ベンチャーというオルタナティヴ・マシン(東京都渋谷区)が技術監修する。エンタメ版「アポロ計画」を発足させ、アーティストの表現がより拡張される未来を目指すとしている。
2019年設立のクラウドナインはAdoやShallm、平手友梨奈などのアーティストや作曲家、イラストレーター、エンジニアなどをプロデュース、マネジメントしている。
今回発足させたプロジェクトについて、クラウドナインの「アーティストクリエイティブ」、スペースデータの「宇宙分野における技術知見」「宇宙技術と他の技術領域の交流からオープンイノベーションを起こす知見」を組みあわせて、オルタナティヴ・マシンからの「人工生命テクノロジー」の技術監修で人類の表現の制約を超えた「新しいエンタメ経済圏」を目指すと説明する。
オルタナティヴ・マシンの「人工生命」(ALife)とは、自律性や進化、意識などのあらゆる生命現象をコンピューターやロボット、化学反応などを活用して作りながら探求する研究分野という。AI(人工知能)を人工的につくった人間のような知能システムとすると、ALifeは人工的につくった生命システムと解説する。ALifeの研究からは、終わることなくオープンエンドに進化しつづけていく人工システムなどの生命的な技術がうまれることが期待されるとしている。
プロジェクトは、(1)デジタル上での学習、(2)宇宙空間への打ち上げ、(3)新しいエンタメ経済圏の誕生――という3つのフェーズで構成されるという。
(1)では、デジタル上の環境でALifeが学習し、SNSなどオンライン上のコミュニケーションを通じて、自律的に進化する基盤を構築する。(2)では、3年以内を目標にロボット技術を活用して人工生命アーティストを宇宙空間に打ち上げる。人工生命アーティストは、地球上のアーティストとの共創、人工生命技術で自己複製といった概念を有することで、宇宙での体験や記憶はリレーされ、宇宙から地球へ新しいアーティストエコノミーを創造すると説明する。
(3)では、人工生命による自律的なアーティストエコノミーの生成、人工生命と人類が共創して、より自由で多面的なエンタメ表現をアーティストはもちろん、子どもたちを含めて誰もが楽しめるインフラとして構築すると解説している。
