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将来宇宙輸送システムと旭化成、包括連携協定を締結–旭化成の施設でエンジンを試験

2025.03.11 16:30

UchuBizスタッフ

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 将来宇宙輸送システム(Innovative Space Carrier:ISC、東京都中央区)と旭化成は2024年12月に包括連携協定を締結した。2025年3月11日に発表した。次世代宇宙輸送システムの実現に向けた活動を推進するという。

 ISCが実現を目指す宇宙輸送システムに必要となるロケットエンジンの開発で旭化成が保有する推進システム製造技術・評価施設(滋賀県高島市)を活用した試験、検討を実施する。2025年1月にISCのロケットエンジン開発の初回試験を実施した。

 ISCは「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンを掲げ、宇宙往還を可能とする次世代輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業。2028年3月までに人工衛星打ち上げ用ロケットを開発することを目標とし、文部科学省のSBIRフェーズ3事業にも採択されている

 旭化成は、固体燃料による推進システムの設計、製造や評価技術に関するノウハウ、施設や設備を保有している。こうした保有技術と施設などを宇宙輸送分野に新たに展開し、2025年から宇宙輸送にかかる事業やサービスの検討、検証を開始した。

 旭化成 専務執行役員 兼 ライフイノベーション事業本部長 山岸秀之氏は以下のようにコメントしている。

 「旭化成は、長年培ってきた推進システムの技術や評価ノウハウを、これからの宇宙輸送領域に広く応用し、新しい価値を創造していきたいと考えています。このたびのISCとの協業により、信頼性・コストなど厳しい要件に対応する宇宙輸送ソリューション開発を一層加速できることをたいへん嬉しく思います。今後も多様な宇宙関連事業のパートナーとの連携を強化し、革新的な技術とサービスの提供を通じて宇宙輸送産業の発展に貢献してまいります」

(左から)旭化成 専務執行役員 兼 ライフイノベーション事業本部長 山岸秀之氏、将来宇宙輸送システム 代表取締役社長 畑田康二郎氏
(左から)旭化成 専務執行役員 兼 ライフイノベーション事業本部長 山岸秀之氏、将来宇宙輸送システム 代表取締役社長 畑田康二郎氏

関連情報
ISCプレスリリース(PR TIMES)

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