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「スターライナー」宇宙飛行士、ついに地球帰還へ–10日間のはずのISS滞在が9カ月に

2025.03.10 13:15

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国3月7日、宇宙船「Starliner」(スターライナー)で国際宇宙ステーション(ISS)に昨年渡った2人の宇宙飛行士が、3月16日に地球に帰還することを明らかにした。10日間のはずだったISS滞在期間は9カ月に長期化した。

 米Boeingが製造したStarlinerは2024年6月に打ち上げられた。当初、StarlinerでISSに搭乗した2人の宇宙飛行士は約10日間のISS滞在を予定していたが、宇宙船にさまざまな不具合が発生し、2人を乗せて帰還するのはリスクがあると判断。Starlinerは同年9月に無人の状態で地球に帰還した。

 Starlinerが無人で帰還した後、米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の宇宙船「Crew Dragon」(クルードラゴン)が「Crew-9」ミッションとして9月にISSに打ち上げられ、ISSにドッキングした。同宇宙船には2人分の空席があり、StarlinerのButch Wilmore氏とSuni Williams氏が乗り込み、地球に帰還する予定となっている。

 米国時間3月12日には、日本人宇宙飛行士の大西卓哉氏も搭乗するISS宇宙飛行士送迎ミッション「Crew-10」が打ち上げられる。Crew-10がISSに到着した後、StarlinerとCrew-9の宇宙飛行士は地球に帰還する。

ISSの指揮権をSuni Williams氏(右)から引き継ぐAlexey Ovchinin氏(左)(出典:NASA+)
ISSの指揮権をSuni Williams氏(右)から引き継ぐAlexey Ovchinin氏(左)(出典:NASA+)

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Space.com

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