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トランプ大統領「火星の先に星条旗を立てる」–新ミサイル防衛システムの予算承認を議会に求める

2025.03.06 13:30

塚本直樹

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 Donald Trump(ドナルド・トランプ)米大統領は米国時間3月5日、「米国は火星、さらにその先へとアメリカの旗を立てる」と語った。海外メディアのSpace.comが報じた

 連邦議会で施政方針演説に臨んだTrump氏は、「我々は科学の広大なフロンティアを征服し、人類を宇宙へと導き、火星、そしてさらに遠くにアメリカの旗を立てる」「それを通じて、我々はアメリカ精神の止められない力を再発見し、アメリカンドリームの無限の可能性を再び取り戻す」と語った。

 演説の中でTrump氏は政府効率化局(DOGE)で大幅なコストカットを指揮している、Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)のElon Musk(イーロン・マスク)氏の功績も称えた。Musk氏は長年にわたり、火星への有人探査を自社の宇宙開発の主要目標だと述べてきた。

 Trump氏はまた、新たなミサイル防衛システムのための予算を承認するよう議会に求めた。「我々は議会に対し、我が国を守るための最新鋭のミサイル防衛システム『Golden Dome』(ゴールデンドーム)に資金を提供するよう要請する。このシステムはすべて米国製だ」と語った。

 このミサイル防衛システムは、イスラエルがミサイルを迎撃するために運用している「Iron Dome(アイアンドーム)」に似たものになる可能性がある。Trump氏によれば、Golden Domeは、1980年代の「スターウォーズ計画(戦略防衛構想、Strategic Defense Initiative:SDI)」のミサイル防衛を実現するものだと述べた。

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Space.com

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